★FFはプロペラシャフトを必要としない
カー雑誌の自動車の紹介欄をチェックしているとFFと記載されている項目を見かけることがあるかもしれません。
このFFとは前輪駆動の自動車であるという意味です。
FFのFはそれぞれ「フロントエンジン」「フロントドライブ」という意味を持っており、エンジンもミッションもフロントに設置している為、ミッションケースやプロペラシャフトは必要ありません。
通常、エンジンは車のフロント部分のボンネット内部に収納されております。
FF車の場合はこのエンジンの下部に「ミッション」が配置されており、前輪のタイヤを稼動させることで動力を得るシステムとなっております。
FF車のメリットはフロント部分にエンジンとミッションが集中する為、フロントにしっかりと車体の重心を持ってくることが出来る点にあります
FRのようにボディーの下にミッションを配置する必要が無い為、余分なスペースを設けなくても良い点がFF車のメリットでもあります。
FF車は後輪を駆動させる必要が無い為、プロペラシャフトなどの部品を設置する必要がない分、車体の軽量化を計ったり居住空間を広く保つ設計を図るには最適の駆動方式と言えます。
近年の自動車業界の波は、のきなみ居住空間の確保や燃費が優れているなどの条件が求められる為、FF駆動方式を採用した自動車の設計も非常に多く見られるようになりました。
まさに時代にマッチした駆動方式がFFであるという事は間違いないでしょう。
尚、FF車にも欠点は存在します。
FF車のデメリットはある一定の高速域に達っするとどうしてもタイヤのグリップ力が低下しハンドルの操作性能が低下する点にあります。(この現象はアンダーステアと呼ばれます)
これはFF車の構造上仕方のない問題で、駆動も操舵もフロントでこなしきるにはそれなりの限界点の域があるということになります。
このため、高速域のレンジを意識している車種の場合は、今も尚FRがベースとなっているのが現状です。
※Point!FFは高速域で安定性にやや欠ける