4ドアタイプのいわゆる自動車の基本形とも呼べる形状の車のことをセダン車と呼びます。
セダンの代表車と言えば、5ナンバークラスでは断トツでトヨタの「カローラ」が有名。
そして日産の「サニー」やホンダの「アコード」などが有名です。
3ナンバークラスでは、トヨタの「セルシオ」や「クラウン」、「クラウンマジェスタ」、発売当初は日産の販売モンスターともなった「フーガ」や若者にも高い人気を誇った「シーマ」などが有名ですね。
セダンの最大の特徴は、フロントにエンジンを搭載、中間に心地よい居住区間、そしてリアにはラゲッジスペース(トランク)とエリア別に整ったレイアウトがなされている点です。
古くから人気のあるモデルであり、高齢者の中にはセダン以外は乗った経験がないという方も多くいるようにセダン車は自動車の中心的なモデルと言えます。
セダンは何十年もの間に渡り、年間の総合自動車販売台数のトップをキープしてきたモデルタイプです。
特にトヨタの「カローラ」の人気は圧倒的で、トヨタ社の中で最も販売された自動車のランキングでは毎年1位を飾るのはセダンタイプのカローラでした。
しかし、近年になり、そのカローラ最強説に終止符を打った自動車が登場しました。
その車種は、ハイブリッドシステムを搭載した「プリウス」です。
初代プリウスは見た目からも分かる通り、独立したトランクルームを持つ小型のセダン車として分類されとりましたが、現在は後部座席とトランクルームが直結するハッチバックタイプとなっている為、分類では「5ドアハッチバック」となります。
プリウスとよく比較されていたホンダのフィットもこの5ドアハッチバックです。
街中でふと周りを見渡すと今では、至る所にプリウスを見かけるシーンが多くなってきたように感じませんか?
またミニバンや軽自動車のトールワゴンも多く見かけるようになり、独立したトランクルームを保持するセダン車が圧倒的に多いという時代ではなくなってきております。
これはタクシー業界においても同様で、タクシーと言えばセダン車というイメージがありましたが、近年では5ドアハッチバックタイプのタクシーが多くなってきております。
ハイブリッドに変わる市場としてEV(電気自動車)や燃料電池車市場が注目を集めてはおりますが、数十年と続いたカローラのNo1の座を奪い最高の販売台数を記録したプリウスが残したこの偉大な功績は永遠に語り継がれていくことでしょう。
※セダンは自動車市場の中心的存在から離れつつある