車購入の必要書類・費用Q&A

車購入Q&Aでは新車・中古車・軽自動車を購入する際の必要書類、費用、登録手続きについてQ&A方式で初心者向きに解説。

◆新車販売時の利益率の低さが大規模リコールの大きな要因

★新車販売時の利益率の低さが大きな要因

 近年、自動車メーカーがリコールを発表するニュースを多く見かけるようになっております。

 そしてこのリコールの対象となる自動車台数に関しても大規模なリコールとなっているものが多く見受けられます。

 リコールとは無償で回収し、無償で車の部品などの交換や修理を行なう制度のことです。

リコール制度とは?

 尚、100万台を超える規模のリコールを見かけることも今では珍しくもなくなっているのが現状です。

 しかしなぜこれほど多くの自動車がリコールの対象となっているのでしょうか?

 その背景には、新車販売時の利益率の低さが大きな要因となっている部分があります。

 自動車メーカーの決算だけを見ると大きな営業利益を生み出しているように見えなくもありません。

 しかし実際の自動車メーカーの利益率は1%台と低い水準が続いているのです。

◆自動車は3万点近くの部品が組み合わされて製造される製品

 決算における営業利益率を高める最大の方法は人件費の削減が最も効果が高いのは言うまでもありません。

 多くの企業が経営改善を計る際にまず行うのがリストラ、いわゆる人件費の削減です。

 企業再建を行う際や、株主への経営改善をアピールするにはリストラは欠かせないひとつの手段なのですね。

 そして人件費以外の部分で企業が取り組める部分としては原価の低減があります。

 利益を確保する為に、各自動車メーカーは人件費削減、原価低減ともに徹底的に対策を行なっていく必要があるのです。

 その中で原価を安く抑えるひとつの手法として、複数の車種間で同一の部品を共有するシステムが徐々に確立されてきました。

 自動車は3万点近くの部品が組み合わされて製造される製品。

 これらの部品を車種ごとに準備していては当然効率が悪くなります。

 その為、共有部品を多く使用することで、部品を大量生産しコスト削減に繋げていく手法が拡大したのです。

 車種は違うけれどもベースは同じ。このような自動車は実際に多く存在します。

◆リコール対象台数があまりにも大きい理由

 複数の車種で共有部品を使用する事は自動車メーカーにとっては価格的なメリットがあります。

 しかし、逆に言えば、複数の車種で共有している部品の一部に問題が生じると、当然複数の車種で不具合が生じるという意味でもあります。

 近年のリコール発表のリコール対象台数があまりにも大きい理由は、この部品の共有化という問題が背景に潜んでいるのです。

 類似するタイプの車種の場合は特に共有部品が数車種にも渡るケースもある為、ひとつの部品の不備で多くの台数がリコール対象となる。

 こうしてみると、自動車メーカーの利益率の低さが突然改善されるようなケースは中々無いため、大規模レベルのリコール問題は今後も日本が抱える課題のひとつとなっていきそうです。